【おいしくない？】紙パックワインにまずい・味が薄いものがあるのはなぜ？その理由を解説！

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⚠お酒は二十歳になってから。

ワインは瓶タイプのものだけでなく、紙パックやペットボトルなど様々な形で販売されています。

なかでも紙パックワインは安くて大容量なものが多いので、コスパが良いと選ぶこともあります。

しかし、いざ飲んでみると「まずい」「味が薄い」と感じるものもあったのではないでしょうか。

それは以下の理由を含んでいるからかも知れません。

• 日本人好みの飲みやすい軽やかな味に調整されているため
  
• 濃縮還元したブドウ果汁を輸入し、日本で発酵させてワインにしているため
  
• 大量生産と安定した味わいを目的としており、樽で発酵や熟成がされないため

ヴィンテージワインを想像して、紙パックワインを選んでしまうと、「まずい」「味が薄い」と思うこともあります。

ただ、軽く飲めるテーブルワインという意識で飲むことで、紙パックワインでも十分楽しむことができます。

100％果汁のジュースと濃縮還元のジュースの違いと同じようなものだと考えて紙パックワインを選ぶのがおすすめです。

紙パックワインの味に物足りなさを感じる理由

• 日本人向けのアルコール度数とあっさりとした味わい
• 濃縮還元したブドウ果汁で品種がバラバラの可能性
• 熟成させてなく、味に深みがない

日本人向けのアルコール度数とあっさりとした味わい

日本で製造される紙パックワインは、本格的なワインの味を再現することなく、日本人の飲みやすい味わいに合わせて造られることが多いです。

一般的にアルコール度数が低め（10〜12%前後）で、味わいも軽くあっさりしています。

海外のワインに比べて、酸味やタンニンが控えめで、フルーティーで優しい飲み口に仕上げられることが一般的です。

これにより、普段あまりワインを飲まない人でも飲みやすく、食卓に気軽に取り入れやすくなります。

一方で、ワイン愛好家からすると、味わいに物足りなさを感じることもあるでしょう。

ですが、あっさりとした軽く飲みやすい紙パックワインは、これまでにワインを飲んでこなかった方や手を出しにくかった方にピッタリなのです。

濃縮還元したブドウ果汁で品種がバラバラの可能性

紙パックワインは、コストを抑えて大量生産することを目的としているため、複数のブドウ品種を混ぜて作られていることがあります。

そのため、ラベルに品種の記載がないものも多いです。

濃縮還元のプロセス自体も、果汁の風味や香りが飛びやすく、味わいが薄くなる傾向があります。

そのため、紙パックワインは一つのブドウ品種の特徴がしっかり出るというよりも、ライトでバランスの取れた飲みやすい味に仕上げられます。

ブドウの品種や産地を楽しむワインではなく、飲みやすさや価格重視のテーブルワインとして造られているのです。

熟成させてなく、味に深みがない

ワインの味わいに深みや複雑さをもたらすのが「熟成」です。

しかし、紙パックワインは基本的に熟成をほとんど行わず、できるだけ早く生産することを前提に造られています。

ステンレスタンクで発酵させたあと、短期間でパック詰めされるため、樽の風味や熟成による味わいの変化がありません。

そのため、タンニンの滑らかさや、香りや味の複雑な奥行きを感じることが少ないのです。

熟成を行わない分、フレッシュな果実味やさっぱりした飲み口を楽しめる一方で、長期熟成ワインのような重厚なボディや深みは期待できません。

ただ、あっさりとした味わいは、食事と合わせる際にバランスが取りやすく、日常の食卓で軽く楽しむにはちょうど良いスタイルでもあります。

深い味わいの紙パックワインを選ぶコツ

紙パックワインは、日常使いに手軽で便利な一方、味わいが薄く感じられることもあります。

しかし、選び方のポイントを押さえれば、紙パックワインでも深い味わいを楽しむことが可能です。

以下のコツを参考に、自分好みのワインを見つけましょう。

1. 海外から輸入されたものを選ぶ
2. アルコール度数が12～14％を選ぶ
3. パッケージに「のみやすい」「カロリーOFF」の記載がない
4. 品種名や産地が記載されているワインを選ぶ

1. 海外から輸入されたものを選ぶ

紙パックワインでも、海外からの輸入品は品質にこだわって造られているものがあります。

現地でブドウを発酵させてから日本に輸入されるため、味わいや香りがしっかり残っています。

特に、フランス・イタリア・スペイン・チリなど、ワイン産地として定評のある国からの輸入品を選ぶのがおすすめです。

2. アルコール度数が12～14％のものを選ぶ

アルコール度数はワインの味わいの濃さに影響します。

アルコール度数が12%未満だと、軽めであっさりした味わいになりがちです。

しかし、12〜14％のワインであれば、ブドウがしっかり熟し、濃厚で奥行きのある味わいが期待できます。

また、ワインのボディ感や香りの豊かさも高くなり、飲み応えを感じやすくなります。

ラベルに記載されたアルコール度数をチェックして選びましょう。

3. パッケージに「のみやすい」「カロリーOFF」などの記載がないものを選ぶ

紙パックワインのパッケージには、「のみやすい」「カロリーOFF」などの記載がされていることがあります。

これらは、日本人好みの軽い飲み口やあっさりとした味わいを指していることが多いです。

こうしたワインは甘味があったり、酸味やタンニンが控えめな傾向があるため、深みのある味わいを求める場合には避けたほうが良いでしょう。

4. 品種名や産地が記載されているワインを選ぶ

品質にこだわった紙パックワインは、ブドウの品種や産地がしっかりラベルに記載されています。

「ピノ・ノワール」「カベルネ・ソーヴィニヨン」「シャルドネ」などの品種が記載されていればなお良いでしょう。

日本産の紙パックワインには、「濃縮還元ブドウ果汁（外国産）」と記載されていることがあります。

このケースでは、ブドウの品種が特定できないため、本格的なワインを求めるならあまり推奨はできません。

結局、紙パックワインはまずいのか？

「紙パックワインはまずい」と思う人もいるかもしれませんが、実際のところ、まずいわけではありません。

本格的なワインに比べると、味わいや風味の複雑さに劣ると感じられるのがその理由です。

紙パックワインは、手軽に楽しめるカジュアルなテーブルワインとして造られているものが多く、価格や飲みやすさに重きを置いています。

そのため、樽での熟成やブドウの選別にこだわる本格的なワインと比べると、香りの複雑さや味の奥行き、余韻の長さが不足していると感じられることもあるでしょう。

しかし、「まずい」という表現が適切ではないのは確かです。

紙パックワインは、普段の食事やパーティーで気軽に楽しむにはぴったりの味わいです。

価格も手頃で、日常の食卓に並べやすいのが魅力になります。

ワインをしっかりと楽しみたい時には瓶の本格ワインを選び、気軽に飲みたい時には紙パックワインを選ぶ、といった使い分けで楽しむのがおすすめです。

紙パックワインと瓶ワインの比較

項目	紙パックワイン	瓶ワイン
価格	比較的安価で、コスパが良い	値段の幅は広く、品質に応じた価格設定。紙パックワインに並ぶものもある。
風味・香り	フルーティーで軽やか、飲みやすい	果実味、酸味、タンニンなど複雑で深みのある香り
アルコール度数	10～12％程度で軽めが多い	12～15％程度でしっかりした味わいが多い
保存性	開封後でも保存しやすい	開封後は酸化しやすく、早めに飲むのがおすすめ
容器の特性	軽くて持ち運びしやすく、アウトドアや日常使い向き	重くて割れやすいが、高級感があり保管にも向いている
容量	1リットル以上の大容量が多く、パーティーなどに便利	一般的に750mlが主流で、少量ずつ楽しめる
熟成・貯蔵	短期間で造られており、熟成はほぼ行われない	熟成を意図したものが多く、長期保存で風味が向上する
製造プロセス	ステンレスタンクなどで発酵、短期間でパック詰め	樽発酵・樽熟成のものも多く、製造に時間をかける
品質の一貫性	大量生産で安定した味わいが確保されやすい	品種やヴィンテージにより品質や味わいが大きく異なる
エコ・環境への配慮	軽量でリサイクルしやすく、輸送コストも低い	リサイクルはできるが、重くて輸送コストがかかる
シーンに応じた活用	気軽に飲むテーブルワインとして日常使い	特別なシーンや贈り物、熟成を楽しむ際に適している

紙パックワインのメリットは手軽さとコスパの良さ

紙パックワインは、その容器の手軽さとコスパの高さから、いくつものメリットがあります。

瓶ワインに比べて価格が抑えられており、大容量でありながら、保存場所もコンパクトで済みます。

また、紙パックは瓶に比べて非常に軽量で、持ち運びが簡単です。

アウトドアやイベントに持っていくのにも便利で、割れる心配もありません。

紙パックワインは、キャップ付きのものやスクリューキャップが多く、開封がとても簡単です。

専用のワインオープナーが不要なため、思い立ったときにすぐに飲み始められる手軽さがあります。

紙パックはリサイクルがしやすく、軽量で輸送コストも低いため、環境への負荷が少ないのも特徴です。

紙パックワインは新しい需要を開拓している最中

紙パックワインは、これまでワインを飲む機会が少なかった人や、カジュアルに楽しみたい人々の間で新たな需要を開拓しています。

従来のワインは特別なシーンで飲まれる高級なイメージが強かったですが、紙パックワインはそのハードルを下げているのです。

「ワインは難しそう」「特別なシーンでしか飲まない」といった従来の印象を払拭し、普段の食事やアウトドアで軽く飲めるスタイルを実現しています。

また、紙パックは軽量で持ち運びしやすく、リサイクルも簡単なため、環境への負担を減らすことができます。

サステナビリティの観点からも、エコなワインの選択肢として選ばれることが増えており、環境に優しい製品を求める消費者のニーズにもマッチしています。

このように、紙パックワインは、これまでのワインのイメージを変えると同時に、環境にも配慮した新しい形を提供しています。

紙パックワインは、まさに新しい需要を開拓している最中の、これからのワインの形の1つとも言えるでしょう。

紙パックワイン よくある質問

【まとめ】紙パックワインは手軽に楽しめるように開発されたカジュアルなワイン！味を追求するなら瓶にしよう！

紙パックワインは、その手軽さ・コストパフォーマンス・環境への配慮など、これまでの瓶ワインとは異なる魅力を持ったカジュアルなワインです。

「まずい」「味が薄い」と感じる方もいるかもしれませんが、それは本格的な熟成ワインと比較したときの話です。

紙パックワインはあくまでも気軽に飲むテーブルワインとして作られています。

日常の食卓やアウトドア、パーティーなどさまざまなシーンで楽しめるのが紙パックワインの良さです。

ワイン初心者の方や、普段あまりワインを飲まない方でも手軽に楽しめるため、ワインの新しい可能性を広げています。

日常の一杯に、気軽に楽しめる紙パックワインを選んでみてはいかがでしょうか？