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⚠お酒は二十歳になってから。
ワインは「右回し」と「左回し」によって、異なる味が変化するという話を聞いたことはないでしょうか。
結論からいえば、「右回し」と「左回し」で味が変化することを示す科学的根拠はないのが現状です。
ただ、全く変わらないとは言えないのも事実で、味が変わる可能性のある根拠は以下になります。
- ワインを回す方向によって味が変わると信じることで、心理的に味の変化を感じた
- ワインの回す方向ではなく「回数」・「加減」・「時間」で味が変化した
- ワインを入れるグラスの違い、注ぎ方の違いで味が変化した
「右回し」と「左回し」という非常に些細な変化で味の違いが生じるのであれば、その他の原因からもたらされる違いも感じるはずです。
ワインの味が変化する科学的根拠のある方法には、「酸化」・「温度変化」などがあります。
グラスに注いでから経った時間や酸化する度合い、温度変化を完全に同じにすることはできないです。
そのため、「右回し」や「左回し」に限らず、全く同じ味のワインを再現するのは、科学的にも難しいと言えるでしょう。
同じボトルのワインでも、注ぐ順番で若干、味の違いがあったりするわね!
目次
ワインの右回しと左回しで味が変化する科学的な可能性を解説
冒頭で述べたように、ワインを「右回し」や「左回し」で味が変わるという話はよく聞きますが、科学的に明確な根拠はありません。
しかし、心理的な影響・酸化の度合い・温度変化などの要因によって、感じる味が変わる可能性があります。
グラスに注いだ後の経過時間や、ワインが酸化する過程が味に大きく影響するので、回し方というよりもこれらの要素が重要です。
「慣れている回し方」と「そうでない回し方」の違い
「慣れている回し方」では、ワイングラスの回転が安定し、液体の動きもスムーズになりやすいです。
一方「そうでない回し方」は回転にむらができ、液体の動きが不安定になりやすくなります。
本当に僅かな違いかも知れませんが、回転方向によるワインが受ける影響に比べれば大きな違いです。
これにより味の違いを感じることがあるかもしれません。
しかし、これは科学的な変化というよりも、人の技術に依存するものです。
グラスや注いでから経過した時間などの違い
ワインの味は、使用するグラスや注いでから経過した時間などの環境によっても変化します。
同じ形状のグラスを使用していても、新品でなければスリ傷や匂いが残っている可能性があります。
実際に、厳格な研究をするときには、使用する道具をすべて新品で用意することがあります。
また、注いでからの時間が経つことでワインの酸化が進み、味わいが変わることがあります。
酸化はワインを開封した瞬間から始まり、注ぎ方によっても酸化の度合いは変わります。
このように、全く同じ条件で飲むことができない以上、回し方の違いで味に差が出たとは言い難いです。
粒子の方向や沈殿物、コリオリの力の違い
回す方向によってワインの中の粒子や沈殿物が動くことで、味に変化を感じることがあるかもしれません。
仮に、ワインの分子が整列している状態でワインを回転させることができれば、方向によって味が変化する可能性があります。
また、地球の自転による「コリオリの力」が液体の動きに影響を与える可能性も理論上考えられます。
ただし、日常的なワインの回し方で大きな違いが生じる可能性は非常に低いです。
そんなことを言い始めたら、宇宙線や太陽フレアがワインを通過しても味が変わる可能性はあるわよ…
ワインを右回しと左回しで味を変化させるなら「50万リットル」のワインが必要!
「ワインを右回しと左回しで味が変わる」という説を、科学的に実証するならワインを50万リットル用意する必要があります。
この理由は、地球の自転によって生じる「コリオリの力」にあります。
コリオリの力は、地球規模の現象に影響を与えるもので、北半球と南半球で台風や海流の回転方向が異なるのも、この力が原因です。
小さなグラスではほとんど影響はありません。
しかし、もしワインが巨大なプールサイズ(約50万リットル)であれば、回転方向が液体の流れに影響を与ることができます。
その回転方向がもたらす流れの違いにより、微妙な味の違いが生じる可能性があるのです。
ただし、これは理論上の話であり、50万リットルのワインを用意して検証するのは現実的ではありません。
実際に用意できたとしても、酸化や温度などの要因が味に与える影響の方がはるかに大きいでしょう。
ワイン工場でワインを撹拌させるときには、回転方向に注意を払っているかもしれないわね…
ワイングラスを回す正しい方向は「左回し(反時計回り)」
ワイングラスを正しく回すなら、右利きであれば、「左回し(反時計回り)」です。
これは、左回しにすることで、向かいにいる人にワインをかけるリスクを避けることができるからです。
左利きであれば、「右回し(時計回り)」になります。
ワイングラスの回し方に慣れないときには、グラスを置いた状態で回すと失敗する恐れが少なくなります。
ワイングラスを回すのは、ワインをグラス内で空気に触れさせ、香りが開きやすくするためです。
2〜3回ほど軽く回すだけで十分に、味を変化させることができます。
ちなみに、ワイングラスを回すことを「スワリング」というわよ!
ワインを味変させる科学的根拠のある方法を解説
ワインを酸化させる「デキャンタージュ」
ワインの味を変化させる方法として、最も一般的で科学的な根拠があるのは酸化です。
デキャンタは、ワインをボトルから移し替えて酸化させるための容器です。
このデキャンタに、ワインを移す作業をデキャンタージュといいます。
特に、赤ワインやヴィンテージワインでは、デキャンタージュが有効です。
ワインの中にある沈殿物を取り除くとともに、空気に触れさせて香りと風味を引き出します。
ワインの味わいがまろやかになり、タンニンが柔らかく感じられるようになります。
ワインはほどよく酸化させることで、美味しくなるものがあるのよ!
ワインの温度を変化させて味変
ワインを常温で楽しむ
常温でワインを飲むことで、特に赤ワインではタンニンや複雑な香りが十分に開くため、ワイン本来の味わいを堪能することができます。
常温とは、一般的に16〜20℃程度のことを指し、ワインの風味を最も引き出すための温度です。
フルボディの赤ワインや、熟成されたヴィンテージワインは、常温で提供するとその豊かな香りと深い味わいを楽しめます。
ただし、環境の温度が高すぎるときは、ワインが早く酸化してしまうため、直射日光の当たらない涼しい場所で保管することが重要です。
ワインを冷やして楽しむ
ワインを冷やすことは、フレッシュさや酸味が際立つため、特に白ワインやロゼワイン、スパークリングワインには適しています。
冷やすことで、果実味や酸味がシャープになり、爽快感が増します。
冷やす温度は、白ワインなら8〜12℃、スパークリングワインやロゼは6〜8℃が最適とされています。
ただし、ワインを冷やしすぎると香りや風味が抑えられてしまうことがあるので、冷やしすぎには注意が必要です。
ワインを温めて楽しむ
冬場に温めて飲むホットワインは、スパイスやフルーツを加えて香り豊かに仕上げる伝統的な飲み方です。
温めることで赤ワインのフルボディ感と甘みが引き出され、寒い季節には体を温めてくれる飲み物として親しまれています。
ホットワインは通常、50〜60℃程度に温めますが、加熱しすぎるとアルコールが飛んでしまうため、適切な温度で温めることが重要です。
また、シナモンやクローブ、オレンジピールなどを加えて、風味豊かな飲み物に仕上げるのがおすすめです。
同じ色のワインでも銘柄によって美味しい飲み方は違うから、自分の飲みたい飲み方で飲むのよ!
ワイン 右回し 左回し よくある質問
Q:右回しや左回しはワインの種類によって変えた方が良いですか?
A:ワインの種類によって回し方を変える必要は特にありません。
赤ワインでも白ワインでも、目的は酸化によって香りと味わいを引き出すことなので、どちらの方向でも効果は同じです。
重要なのは、適切な温度で提供し、適度に酸化させることです。
Q:回しすぎるとワインに悪影響はありますか?
A:回しすぎると、特に軽めのワインや繊細な白ワインでは、過度に酸化が進みすぎてしまい、香りや風味が損なわれることがあります。
また、過度に回すことでワインがこぼれるリスクもありますので、適度な回し方が理想的です。
Q:ワインを右回しと左回しで味が変わるのですか?
A:科学的には、ワインの回し方(右回しや左回し)によって味が大きく変わるという証拠はありません。
重要なのは、回すことでワインを酸化させ、香りや風味を引き出すことです。
回す方向自体はほとんど影響を与えませんが、心理的に「回し方が違うから味が変わる」と感じることもあります。
【まとめ】ワインは右回しや左回しで味を変化させるのは難しい、酸化させたり温度を変化させて味変しよう!
ワインを「右回し」や「左回し」で回すことによる味の違いについては、科学的な根拠が明確に示されているわけではありません。
しかし、ワインをグラスで回すこと自体には意味があり、空気に触れさせることで酸化を促進し、香りや風味が豊かになる効果があります。
このため、回す方向よりも、ワインを適切に酸化させることが味わいを変えるために重要です。
さらに、ワインの温度管理も味に大きな影響を与えます。
赤ワインは常温で、白ワインやスパークリングワインは冷やして楽しむことで、それぞれの特徴的な風味を引き出せます。
また、寒い季節にはホットワインとして温めることで、甘みとスパイスの香りを楽しむこともできます。
結論として、ワインの味わいを最大限に楽しむためには、回す方向よりも酸化と温度に注意を払いながら、自分なりのペースで楽しむことが大切です。
今後も役立つ情報を発信していきますので、お楽しみにしていてください!
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